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JFEホールディングス株式会社代表取締役社長(CEO) 柿木 厚司

2020年9月
JFEホールディングス株式会社
代表取締役社長(CEO)
柿木 厚司

世界最高の技術をもって、気候変動問題の解決をはじめとした
地球規模の課題に取り組み、社会の持続的な発展に貢献します。

JFEグループの置かれた環境と当社グループが目指すべき姿

私たちJFEグループは、企業理念である「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」ことを目指し、目まぐるしく変化する事業環境の中、「鉄」という素材を中核として、鉄鋼、エンジニアリング、商社などの広い事業領域で培った「グループの総合力」を活かして、お客様へさまざまなソリューションを提供してまいりました。

当社を取り巻く経営環境は、昨年来の米中貿易摩擦をはじめとする世界的な保護主義の動きがより顕著となり、鋼材需要の低迷、輸出鋼材価格の下落を招く一方、中国の粗鋼生産拡大に伴う鉄鉱石価格の高止まりなどにより利益確保が難しく、厳しい状況にあります。また、国内においては少子高齢化、人口減少の影響が顕在化し、中長期的には鋼材需要も減少していくことが見込まれます。足下ではさらに、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行の影響により各国の経済活動は制限され、急激な世界経済の減速と国内経済活動の低迷に直面しており、これまでに経験したことのない極めて厳しい状況に見舞われています。

こうした経営環境の大きな変化に柔軟かつ適切に適応し、「持続的な成長による経済的価値の創出」(経済的持続性)と「事業を通じた持続的な社会的課題解決への貢献」(環境的・社会的持続性)という2つの持続性を兼ね備え、長期にわたって価値を提供し続ける強靭な企業グループであること、これが当社グループの目指すべき姿だと信じています。

JFEグループが真に強靭な企業となるために(鉄鋼事業の構造改革と気候変動問題への取り組み強化)

このような不透明で厳しい環境が続く中、どのような状況でも安定的な収益を上げられる強靭な事業構造を構築することを目指し、鉄鋼事業において東日本製鉄所の高炉1基を休止し、国内最適生産体制の構築に向けた構造改革を実施することにいたしました。また、これと同時に、環境・社会面などESG課題をさらに積極的に推進することを目指し、今年をその節目の年として位置付け取り組んでいきます。

大量のCO2を排出する鉄鋼製造プロセスを抱えるJFEグループにとって、気候変動問題は事業継続の観点から極めて重要な経営課題です。2017年に最終提言が公表されたTCFDは、企業の気候変動に対する戦略などの開示を求めており、当グループも昨年5月、提言に賛同することを表明し、同年9月発行の本報告書において、シナリオ分析を含めた開示を行いました。グループのCO2排出量の99.9%を占める鉄鋼事業では、これまでにさまざまな省エネルギー・CO2排出削減技術を開発し、製鉄プロセスに適用することにより、世界で最も低いレベルのCO2排出原単位で生産を行っています。TCFD提言に沿った開示のなかでも、COURSE50やフェロコークスなどの革新的製鉄プロセス開発を着実に進め、ゼロカーボン・スチールの実現に向けて取り組んでいることを示しました。また、エンジニアリング事業における再生可能エネルギープラントの建設・運営によるCO2排出削減や、3事業にまたがる国土強靭化対応など、JFEグループが広く気候変動問題解決に貢献していることも記載いたしました。

本年JFEグループは、「グループのCO2排出量の大部分を占める鉄鋼事業において、2030年度のCO2排出量を2013年度比で20%以上削減することを目指す」、「長期的には、社会全体の脱炭素技術インフラの整備が進むことと合わせて、2050年以降のできるだけ早い時期にJFEグループのカーボンニュートラルを実現すべく、取り組んでいく」という野心的な目標を設定いたしました。前に述べた鉄鋼事業の構造改革においては、スリムで強靭な会社になり収益力を向上させることで経済的な持続可能性を高めることを目指しています。これと同時に、気候変動問題での取り組みを強化することによって、ESG課題のなかでもとりわけ当社グループにとって重要な環境面での持続可能性向上を併せて目指し、トータルで持続的な企業価値向上を図っていく、という意思を示したものです。この二つの大きな決断をした今年をその節目の年とし、大きな一歩を踏み出します。

バリューチェーンにおけるリスク対応とCSR重要課題解決に向けたKPIフォロー活動

世界中にバリューチェーンが広がるJFEグループの事業において、そのCSR課題を正しく認識し、リスクと機会に適切に対応していくことは、グループ全体の持続可能性を確保していくうえで極めて重要です。本報告書では、鉄鋼、エンジニアリング、商社などの事業と関連するお客様やお取引先様をはじめとするすべてのステークホルダーを一つのバリューチェーンとして、それぞれのCSR上の課題を整理し、特にリスク認識と対応に抜けがないかを検証しています。

また、JFEグループは2016年以降、さまざまなステークホルダーの視点に立ち、グループの事業活動におけるCSR重要課題(マテリアリティ)を特定し、これらの重要課題に対する取り組みの指標として、重要業績評価指標(KPI)を事業会社ごとに設定してきました。今年度も昨年度に引き続き、2019年度の取り組みと実績評価を示すとともに、2020年度以降の取り組みのレベルアップを図るべく一部のKPIの見直しを行いました。新しいKPIは、各重要課題の経営上の位置付けを明確にし、その達成度や進捗を評価するのにふさわしいKPIとするとともに、PDCAをより円滑に回していくため、できる限り定量化を図っています。今後も、課題と指標の適切さを常に見直し、その実効性を高めていくことでCSRマネジメントを強化し、グループの持続可能性をさらに強固なものにしてまいります。

社会の持続的な発展に貢献するJFEグループとして

JFEグループでは、2019年に女性の常勤監査役が就任したのに続き、2020年6月には当社初の女性社外取締役が加わりました。当社グループのより実効性の高いガバナンスの実現に向けて、多面的な意見を期待しています。また、中途採用や女性従業員の採用を積極的に実施するなど、多様な価値観、背景を持つ従業員の能力を最大限に引き出すための取り組みを推進しています。

JFEグループは、これからも「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」という企業理念のもと、グループの総合力を活かしたさまざまなソリューションにより、グループの持続的な成長と企業価値の向上、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。